ついに... パンツ。

アメリア

「旅の癒し手なんて無理よ。もし誰かに病状について聞かれたら? なんて答えたらいいか、さっぱりわからないもの」私はネイサンの突拍子もない提案を、また一蹴した。

「私、何の知識もほとんどないんだから。何の取り柄もないし、才能だってない」と、彼に念を押す。

「それはどうかな」ケインが口を挟む。彼の視線は、時折いっそう鋭さを増す。またある時は、まるで解き明かそうとしているパズルのように、私を見つめる。

あるいは、自分が解決すべき問題だとでも思っているのか。

誰かの壊れたおもちゃにされるつもりなんてない。

「わかったよ。群れに行ってアルファの仕事をするんじゃなかったのか?」ネイサンは向...

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