快楽の脅威

ケイン

俺は彼女の後ろに立った。空気には革と鋼の微かな匂いが漂う中、俺はアメリアの掌に鞭の柄を握らせる。

「力じゃない」俺は囁いた。その声は彼女の耳元で低く響く。「コントロールだ。そして正確さ」

俺の手が彼女の手に重なり、その手首をゆっくりと、慎重な動きで導く。革が地面を擦って囁くような音を立て、乾いた鋭い破裂音を立てて前方にしなった。その音は開けた空間に響き渡った。

アメリアはその音にびくりと肩を震わせたが、俺は握る力を緩めなかった。「感じたか? あれは鞭がお前のために仕事をしてくれたんだ。お前はただ導くだけでいい」

彼女は試してみたが、手首がこわばっており、鞭は力なく地面を叩くだけだっ...

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