俺たちは止められない...

アメリア

ケインが私の肩を抱き、ぐいと引き寄せる。てっきりハグをされているのだと思ったけれど、彼は私のズボンの中に手を滑り込ませると、その力強い指で私の快感を求め始めた。傷跡のある方の手は彼と私の間でその胸板に押し付けられたままで、もう一方の手は彼の黒いシャツを固く握りしめている。顔を彼の胸に埋めると、呼吸が速まるたびに、彼の匂いが感覚のすべてを洪水のように満たしていく。

どこにも行けない。

彼の腕の中に閉じ込められ、身動きする隙間もなく立たされたまま、容赦なく指で嬲られる。私は欲望と、そしてケインの呻き声に意識を繋ぎとめる。「卑怯だぞ」ケインが唸る。私の内側にある、私をその場に凍りつかせ...

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