テイスト・オブ・ギルト

アメリア

夕食はハーブを効かせた肉のローストの香りがした。ルサンヌが来てからというもの、我が家に居座るようになった底流にある不安を覆い隠せるほど、豊かな香りだった。傷跡の残る手が痛み、シチューを椀によそろうとすると、古傷が引きつった。ケインは、私が彼を制するより先にそれに気づいた。

「座って」と彼は言った。その声には有無を言わせぬ響きがあった。彼は片手で私からおたまを抜き取ると、もう片方の手で皿をカウンターに置いた。「今日、それ以上無理したら、皮膚が裂けるぞ」

「平気よ」と私は呟いたが、それでも彼に任せることにした。実を言うと、手を酷使すると今でも傷跡がズキズキと痛むのを、ケインは知っていた...

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