ストーム・インタープテッド

評議会の建物から持ち出した記録の確認に、何時間も費やした。台帳の切れ端。支払い記録。俺の背後で評議会が直接関与していたことを示す、走り書きの命令書。

あの呪われた部屋の記憶に、俺の中の影がざわめいた。その悪臭は、今も俺にまとわりついている。肌にでも、肺にでもなく、もっと深い場所に。山そのものが、あの〝モノ〟の周りで変容していた。そして、それが語りかけたのは彼女だけだった。

アメリアは居間で、壁際の長椅子に身を丸めて待っていた。俺が入っていくと、彼女は顔を上げ、その鋭い瞳で待ち構えていた。彼女はもう知っている。絆を通して、一日中荒れ狂っていた俺の気分を感じ取っていたのだ。

「何か見つけたのね」彼...

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