個人的な... 何?

アメリア

ランドンは別れのキスをすると、私をこの新しい空間に一人残して去っていった。こんなに広い部屋を与えられたこと、そしてメイトと一緒にいられないという状況を、私はまだうまく飲み込めていない。何もかもがあまりに目まぐるしくて、新しい仲間や、ましてやメイトとして迎えられたというより、人質に取られたような気分にさえなってしまう。わかってる。また自己不信の渦にのまれているだけだって。

感謝しなくちゃ。もちろん、してる。幸せだ。逃げられた。抜け出せた。ついに、それが現実になったんだ。もしかしたら、一種のショック状態で、まだ実感が湧いていないだけなのかもしれない。

バスルームに入ると、そこには今...

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