どういうわけか。
アメリア
厨房を通り抜けてパックハウスへと戻り、まるでたった今テーブルを片付けたかのように見せかけながら食器を片付ける。パックハウスの中を抜け、アルファの来賓室へと向かう。アルファ・ランドンが滞在する部屋を通り抜け、くだらない枕がひとつ残らずふっくらしているか確認する。部屋の隅から隅まで、塵ひとつない。タオルを馬鹿げた動物の形に折らなければならない。床を再びモップがけし、部屋から後ずさりするようにして、足跡ひとつ残さず、すぐに乾くようにする。それを終えると、片付けをして階下のランドリールームへと向かった。
洗濯物を入れ替え、服を干しては畳み、パックのメンバー一人ひとりの衣類を別々に洗って、全員に自分のものが戻るようにする。すべてを仕分け終えた後、アルファ・ランドンが到着したか確認するために階上へ向かった。
「アルファ・ランドンはもうお着きよ。あんたにうろちょろされたくないの。使用人区画で待ってなさい。私が部屋の場所を案内したら、彼の荷物を集めて部屋の外に置いておくのよ。さあ、行きな!」背後から忍び寄ったビアンカが、私に吠えるように言った。
私は急いで廊下を引き返し、厨房を抜け、できる限り速く使用人区画へと下りていった。このアルファの近くには、必要以上に関わりたくない。
ここで時間を潰すのは、願ったり叶ったりだ。
使用人エリアの居間にある古くてボロボロのソファに一時間ほど座ってから、ゆっくりと厨房を抜け、パックハウスへと戻った。階段の中央には、二つの荷物が置かれていた。一つは巨大なダッフルバッグ、もう一つは大きなスーツケースで、幸いなことに取っ手が付いていた。
もう、うんざりだ。
これをすべて二階まで運ぶ気力なんてない。バッグを肩にかけ、大きなスーツケースの取っ手を掴んで、階段を引きずり上げ始めた。
一段、また一段と。
踊り場に着く頃には、私は喘ぎ、息も絶え絶えで、汗だくだった。体はなまりきっていて、まともな栄養が必要だった。
来賓室の外に荷物とバッグを置くと、中からかすかな話し声が聞こえてきた。私の内なる狼が、心の奥で微かに身じろぎするのを感じる。しばらくなかった感覚だ。この部屋に引き寄せられるような感覚があるけれど、そこへ行く勇気はない。見知らぬ相手、ましてやアルファの男が相手となると、奇妙な感覚の正体を確かめたいという気にはなれなかった。
向きを変えて廊下を進み、階段を下りて、裏口からパックハウスを出るのに、ありったけの力が必要だった。新鮮な空気が吸いたかった。なぜあの部屋に引かれるのか分からないけれど、この感覚は好きじゃないし、その意味を知るために近くにいたいとも思わない。
ただ目立たずに、ここから出ていきたいだけだ。
パックハウスを出て、自分の小さな家へと向かった。肩が痛み、疲れ果てている。胸に新たな痛みを感じるが、理由は分からない。休まなければ。私がいないことに誰も気づかないだろう。
だといいんだけど。
滞在中、個人的な使用人をつけられることを、客人であるアルファは知らないかもしれない。ビアンカは彼にそのことを知られたくないのかもしれない。それは私にとって好都合だ。
自分の小さな家に着くと、中へ駆け込み、背後でドアに鍵をかけた。ベッドを見つけて倒れ込み、少しでも休息を取ろうとする。盗んだリンゴを取り出し、ベッドの上に放り投げて、後で食べるために隠した。
ここに横たわり、眠りを乞うが、私の心は別のことを考えている。自分の脱出計画を何度も頭の中でなぞっている。私とあの見知らぬ人をここから連れ出す計画を進めようとしているけれど、少し怖くないと言えば嘘になる。
でも、ここで生きるために戦うのは、もううんざりなのだ。
この忌々しい場所から、自由になりたい。
その願いを忘れないように、自分に言い聞かせなければならない。あいつらが大嫌いだ。計画に固執し続ければ、もうすぐここから出られる。
確固としたものではなく、もっと流動的で、頻繁に調整が必要な計画。それでも、計画は計画だ。
数分間まどろんだところで、ドアを激しく叩く音がした。最高。あの忌々しい衛兵が来た。計画のためには好都合だけど、神経がかなり昂る。やれる。あのリモコンを手に入れるんだ。私は自分に言い聞かせながら、ドアへ向かい、鍵を開けた。
「なんでこんな所にいる?お前はパックハウスでアルファとビアンカ様を待って、食事の手伝いや彼のクソみたいな洗濯をしなきゃならなかったはずだ。ここで昼寝なんかしやがって、怠け者が」男は私に唸るように言ったが、私の意識は彼が何を言っているかには向いていなかった。彼の腰にあるリモコンに集中していた。
それは一つの部品でできていて、ボタンが一つ付いているように見える。それが何をするにせよ、地下牢の見知らぬ人に苦痛を与えるものだ。私は彼の前に膝まずいた。「申し訳ありません。お詫びをさせてください」吐き気をこらえながら、感情を見せないように、平坦で冷静な口調を保とうと努めて言った。
彼は鼻を鳴らし、私を見下して得意げに微笑む。私が彼のものを引き出し、小さくしなびた代物を手で上下に扱き始めると、彼は言った。「お前がもっと頻繁にこうやって謝れば、ここでの厄介事の多くは避けられるんだがな。お前の生活もずっと楽になるだろうに」男は頭を後ろに反らせて喘いだ。私はその隙を逃さず、空いている手で彼の腰からリモコンを抜き取った。
自分自身に吐き気がする。でも、背に腹はかえられない。
リモコンをブラジャーに滑り込ませ、彼が私の髪に指を食い込ませるのに任せながら、上下に手を動かし続ける。彼のものが硬くなり、体がこわばった。私はタオルを掴み、彼の汚らわしいものをそれで受け止めた。あんなもの、私の体の一部にでも入れるつもりは毛頭ない。彼が身なりを整えている間に、私は立ち上がって彼のそばを急いで通り過ぎた。「お前も何かの役には立つんだな」と彼が言う。
吐きそうだ。
それだけの価値はある。
ええ、私は役に立つわ。そう心の中で思う。私は盗みが得意だし、復讐を企てるのも得意になるだろう。近いうちに、この場所に大混乱をもたらしてやると誓う。何としてでも。
