簡単、スクラッピー

アメリア

はっと目が覚めると、体全体がびくんと跳ねた。そのせいで、折れた腕から肩甲骨にかけて激痛が走る。

「落ち着け、スクラッピー。ただ昼寝してて、悪い夢を見てただけだ」

「ネイサン」呻きながらそう言って、私は瞬きしながら目を開ける。ベッドで身を起こそうとしたが、うまくいかない。

「アルファはもうすぐ様子を見に戻ってくる。だから、何か文句があるなら今のうちに全部吐き出しといた方がいいぜ」彼は私に微笑みかける。その筋肉質で大柄な、どうやらコンバットパンツと時々タンクトップしか着ないらしいアルファには似つかわしくない、少年のような悪戯っぽい笑顔だ。

すごく目の保養になる。文句は言えない、...

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