ジャッジ・ミー・レイター、ディックヘッド

アメリア

パックハウスに向かう。首輪のリモコンを胸の間に押し込んだおかげで、足取りも少し軽くなっていた。ここでは飢え死にしそうなくらいだったのに、幸いにも私は昔から胸には恵まれている方だった。以前、年配の女狼と一緒に暮らしていたことがあるが、彼女はいつもブラジャーを財布代わりにしていた。何かが必要なら、十中八九、彼女のシャツの中にそれがあった。欲しかろうが欲しくなかろうが、一度頼んでしまえば、それを受け取るしかなかった。このリモコンを隠す場所が必要になったとき、その記憶が役に立ったのだ。

肩越しに振り返っても、私を追ってくる衛兵の姿は見えない。どこか別のシフターに嫌がらせでもしているのかも...

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