第11話

テッサ視点

その後、タイラーと少し話したが、彼はすぐにまた眠りに落ちた。でも、私は眠れなかった。ベッドに横たわっていても、タイラーに打ち明けたすべてのことが頭の中を駆け巡っていた。正直、自分でもどうしてしまったのかわからなかった。彼にはすべてを正直に話せるような気がしたけれど、これは誰かに話すような類のことじゃなかった。ベラでさえ、レイプのことは知らなかった。彼女が知っていたのは殴られたことだけ。それは痣を隠すのが難しかったからだ。

窓から日が昇るのが見えたので、私は静かにベッドから抜け出した。黒と赤のタイツ、赤いトップス、その上にセーターを着て、靴下とスニーカーを履いた。

クローゼット...

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