第77話

三ヶ月後

私は寝室のスイートルームに立ち尽くしていた。ベラとアリアが、まるで首を切り落とされた鶏のように、私の周りで大慌てで動き回っている。ベラは私のメイクを担当し、アリアはヘアセットをしてくれていた。アリアは髪を扱うのが天才的に上手い。彼女は私の髪をハーフアップにし、背中に完璧な巻き髪を垂らしてくれた。メイクはあくまで自然な仕上がりだ。

私は、ニューオーリンズから戻った時の婚約パーティーでタイラーが贈ってくれた、涙のしずく型のダイヤモンドのイヤリングと、それにお揃いのネックレスを身につけた。そして、いよいよドレスを着る時間だ。私はすでに白いレースのボディスと、お揃いのショーツ、そしてスト...

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