ニコライ ¹

毒に関する訓練は、前日ほど長くは続かなかった。

実際、五時間もすれば、俺は彼が授けられる知識をすべて飲み込んでいた。彼がまだ手加減しているのは分かったが、それでもこの試練を生き延びるには十分な知識を与えてくれた。

死んだ親父の影で生きるのではなく、初めて自分の種族の役に立てる機会を得たというのに、ヴァラー砦の司令官がそれを自殺任務にしやがったのは最悪だった。

だが、俺はかなり根に持つタイプだ。奴らの首を持ち帰って、自分の汚名をそそぐつもりだった。

そうすれば、この監獄のような砦からの転属を願い出ることもできるかもしれない。

便所掃除や穴埋めに才能を無駄にされているここに比べれば、どこ...

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