ニコライ

ベッドの向こう側で、深い眠りについて目を閉じている彼女を見つめた。

初めてだった。誰かが俺をここまで信頼し、そばでくつろいでくれたのは。有名な殺人鬼だった父親に変貌するのではないかと恐れることなく。

それもまた、俺にとっての障害だった。彼女に自分の正体を明かし、本当の姿を知られてしまうのが怖かった。

もし彼女まで他の連中と同じような目で俺を見るようになったら、俺は死んでしまうだろう。

ここに着いて、世間の好奇の目から逃れ、誰も彼女に気づかないよう万全を期した瞬間から、俺は全力で番いの絆に抗っていた。彼女を眠らせてやりたかったからだ。俺の身体が彼女の身体に求めているあらゆることを、せずに...

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