第4章
香奈視点
高橋さんは、母が知れば諸手を挙げて賛成しそうな、まさに「理想の相手」だった。彼が選んだのは静かな通りにあるモダンなレストラン。大きな窓から緑が見える落ち着いた店内で、ウェイターは上品な制服に身を包み、美しく装丁されたメニューを丁寧に説明してくれる、そんな店だ。
「弁護士なんですね」彼は丁寧にナイフを動かし、和牛のステーキを切り分けながら言った。「仕事、かなりハードなんじゃないですか?」
「まあ、それなりに」
私はワインを一口含み、グラスの縁越しに彼を観察した。ハンサムで、成功していて、きっと女性の扱いも上手なのだろう。分別ある女性なら誰もが望む条件をすべて兼ね備えている...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
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