第12章 あなたと彼はどういう関係

「三十分って、そんなに長い時間かしら?」

「あの日、あなたがついでに如月奈々を迎えに行った時はどれくらいかかったの? 私の記憶が確かなら、午後を丸々使っていたはずだけど」

彼女はバックミラーに映る桐島翔太の顔を見上げ、静かに問い返した。

桐島翔太は彼女の不機嫌さを感じ取り、ごまかすように咳払いをした。

「そういうつもりで言ったんじゃないよ。ただ、君が叔父さんを怖がっているみたいだったから、何か言われたんじゃないかと心配しただけで……」

藤咲花音は唇を引き結び、答えなかった。

桐島翔太は口調を和らげた。

「分かったよ、花音。俺が悪かった、聞くべきじゃなかったよ。最近、僕たち喧嘩ば...

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