第39章 彼らと協力する

オフィス。

藤咲花音(ふじさきかのん)が足を踏み入れるなり、目に飛び込んできたのは、デスクに置かれた大きな黄色いバラの花束だった。

今朝摘み取られたばかりなのだろう。花弁には朝露が残り、艶やかに咲き誇っている。

行き交う同僚たちが、通り過ぎるたびに好奇の視線を投げていた。

「カノン姉さん、これってまさか翔太社長からですか?」

鈴木舞(すずきまい)が駆け寄ってくる。

「黄色いバラの花言葉って『謝罪』ですよね。何か怒らせることでも?」

藤咲花音は首を横に振ると、花束を彼女に手渡した。

「みんなで分けて」

鈴木舞は受け取りつつ、少し考え込んでから忠告を口にした。

「絶対に許しち...

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