第43章 他人のいらない物を拾う

「カノン姉さん!」

佐々木舞は隣のエリアで接客中だったが、藤咲花音がいじめられているのを目にするやいなや、即座にトレイを置いて駆けつけた。

「どうしたんですか? 大丈夫ですか?」

彼女は心配そうに藤咲花音の手を掴んで確認した。

藤咲花音の手の甲は真っ赤に腫れ上がり、火傷による水膨れができている。

佐々木舞は怒りで顔を赤らめた。

「謝ってください!」

彼女は藤咲花音の手を握りしめたまま、憤然として如月奈々たちを睨みつけた。

如月奈々の向かいに座る女が、鼻で笑うように言った。

「謝れですって? 私の向かいに座っている方がどなたかご存知なの? 私たちに謝れだなんて、よく言えるわね...

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