第055章 よし、騒ぐな

男は一瞬気圧されたようだったが、女の凄みにたじろいだのはほんの一瞬だった。

「死ぬ気か? 勝手にしやがれ。こっちは金を受け取ってんだ。たとえ死体になろうが、きっちり犯してやるよ!」

「違げえねえ! やっちまえ!」

我に返った男たちが一斉に飛びかかり、彼女の手からナイフをもぎ取った。

次の瞬間、彼女はベッドに縫い付けられるように押さえ込まれた。

体内を駆け巡る燥熱と不快感。目の前には無数の手が伸び、衣服を無残に引き裂いていく。

もう、抵抗する力は残っていない。

何本もの汚らわしい手が、彼女の脚を這い上がり、その中の一本には注射器が握られていた。

あの中身を打ち込まれれば、もう終...

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