第090章 神崎マネージャーはまだ行くのか

スピカ本部の人間はすでに近藤七海からの電話を受けていた。そのため、神崎彩が到着する頃には、今回のプロジェクト支配人が経理担当や各部門の責任者を引き連れ、一階ロビーで待ち構えていた。

神崎彩の姿を認めると、プロジェクト支配人はすぐさま歩み寄ってきた。張り付いたような笑みを浮かべ、手を差し出す。「神崎マネージャー、ようこそお越しくださいました。プロジェクト支配人の中越浩です」

「神崎彩です」

神崎彩は握手を交わしながら、相手を観察した。

中越浩。三十歳前後だろうか。身なりは小綺麗で、背も高く、なかなかの二枚目だ。

中越浩もまた、彼女の品定めするような視線に気づき、逆に彼女を値踏みし始め...

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