第17章 料理の腕前がいい

「うわっ、青山希、お前が作る飯が意外と美味いとはな」

草薙隼人は卵料理を一口食べると、途端に目を輝かせた。彼は数々の名シェフの腕前を味わってきたが、一口でその違いが分かったのだ。

他のメンバーもそれぞれ口にし、同時に感嘆の眼差しで青山希を見た。

「青山希、どうやって作ったんだ?手順は俺にもできそうなのに、なんで組み合わせるとこの味にならないんだ?」

上杉要が感心した様子で青山希を見つめる。彼も以前料理に挑戦したことがあったが、どうやっても美味く作れず、諦めてしまったのだった。

「ただたくさん作ってきたから、コツを掴んだだけ。昔、道観でよくご飯を作ってたから」

青山希は笑いながら言っ...

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