第63章 助けを求める

一日空けた翌朝、二組はそれぞれ朝食を済ませてから行動を開始した。

青山希は庭で子供たちに教える必要がなくなったため、前倒しで人形劇の伴奏音楽を練習することにした。配信ルームにも大勢の人が集まり、その演奏に聴き入っていた。

昼食はいつも通り、賑やかで豪華なものだった。

午後になると、じいさんが木材を手に中庭へやって来て、数人と子供たちは急いで稽古を始めた。

数日間の稽古で、皆の連携はますます息が合うようになってきた。休憩時間になると、他の三人は子供たちと談笑し、青山希はそれを聞きながら楽器を拭いていた。

配信ルームで番組が盛り上がっている時、青山希は決して自分から前に出て目立とうとはし...

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