第69章

実は今日ミナと食事をした際、山崎風太はすでに一度ミナに告白していた。

なにしろ山崎風太が雨音の窓辺のアカウントを乗っ取り、あれほどの手間をかけたのは、ミナをベッドに連れ込むためなのだから。

一方のミナは、今日会ったばかりの山崎風太と付き合うことになるのは、少し軽率に思われるのではないかと感じていた。

それに、まだ山崎風太のことをよく知らないという思いもあり、まずはお互いを知る時間から始めようと提案したのだった。

しかし、今夜の出来事を経て、ミナはすっかり山崎風太に心を動かされ、気持ちが揺らぎ始めていた。

「ミナ、私にチャンスをくれないか?知り合って間もないけど、私は本気で君のことが...

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