第71章

三十分後、授業終了のチャイムが鳴り響いた。

弓場風太郎は現在大学三年生であるため、一日中授業があるわけではない。この授業が終われば、今日はもう何もない。

いつもなら授業が終わると、教室の学生たちは我先にと教室を後にし、食事に行く者は食事に、寮に帰る者は寮に戻る。

しかし今日、クラスの学生は誰一人として席を立たず、雰囲気は妙に不気味だった。

弓場風太郎が手早く自分の荷物をまとめて立ち去ろうとした、まさにその時。馬場亮平、山田威、そして山田威と仲の良い数人の男子生徒が、教室の出入り口で弓場風太郎の行く手を阻んだ。

「まずい、風太郎は今日、とんでもないヘマをしでかしたぞ!」

その光景を...

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