第11章 こんなに恥ずかしい娘はいない!

御影星奈は十一時ちょうどに二度目の配信を開始した。

雲野悠たちはとっくの昔にプラットフォームで待機しており、彼女が確認ボタンを押したか押さないかのうちに、どっと押し寄せてきた。

その歓迎ぶりは、まさに圧巻だった。

五人全員がそれぞれ二つのカーニバルを投げ、揃って『御影さんこんばんは!』とコメントを付けていた。

御影星奈は「……」となった。

事情を知らない者が見れば、彼女がどこかの女組長か何かだと勘違いするだろう。

もっとも、御影星奈はこの感覚を嫌いではなかった。

彼女は唇の端を微かに上げ、「毎回の配信で、抽選で三名様を無作為に選びます。お悩み相談、あるいは占いの報酬はカーニバル...

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