第89章 謝って済む?

先に二人ああなったのを見て、残りの二人は顔を見合わせ、自撮り棒を持つ手が震えていた。

一人目が偶然だとしても、二人目も偶然というのは、あまりにもこじつけが過ぎるのではないだろうか?

御影星奈には何か心を読める能力でもあるのか?

渡る世間に鬼はないとは言うが、相手の過去を見通す能力はやはり恐ろしかった。

御影星奈が冷たい視線を一瞥する。

二人は非常に空気が読めた。

同時に配信を切り、女に許しを請う。

「御影様、我々は皆、法を守る善良な市民です! 決して天に背くようなことはしておりません!」

「せいぜい悪ふざけで友達の椅子にガムをくっつけた程度で……絶対に人を害するようなことはし...

ログインして続きを読む