第8章
命を返せ。そう告げた瞬間、黒木琉生の瞳から光が完全に消え失せた。
躊躇いも、弁解の言葉さえもなく。
「……わかった」
彼はゆっくりとした動作で拳銃を持ち上げると、その銃口を自身のこめかみに押し当てた。
引き金が引かれる寸前、私は足を振り上げ、彼の手から銃を蹴り飛ばした。
黒木琉生は驚愕に目を見開く。死んだような瞳に、わずかな希望の光が宿った。
「美晴、君は……やはり……」
「やはり、何?」
私は冷笑を浮かべて言葉を遮り、その無様な顔を覗き込んだ。
「死ぬのは簡単すぎる。目を閉じれば、すべての苦しみから逃げられるんだもの」
私は彼の顎を掴み、無理やり仰向かせた...
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