第44章 所有権の主張

第4章

葉山立夏は眠っていなかった。

布団の下で、その身体を小さく丸めている。

あのメールを送信してから、心臓の鼓動が一度も平穏を取り戻していない。

この計画が成功するかどうか、彼女には分からない。

ただ分かっているのは、この一歩をどうしても踏み出さなければならなかったということだけだ。

今、彼女がすべきことは、辛抱強く待つこと。そして同時に、従順で快方に向かっている病人を完璧に演じ続けることだった。

それからの数日は、嘘のように平穏に過ぎた。

手元の公務を片付けた西園寺京夜が寝室に入ると、掃き出し窓の前に立つ葉山立夏の姿が目に入った。その横顔のシルエットは、触れれば砕けてし...

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