チャプター 18

テッサ視点

「ねえ、テッサ……悪いんだけど……ここでは水しか飲ませてもらえないの……。美味しいものは全部、あそこのパントリーに鍵をかけてしまってあるから」

私はエリンについて整頓されたキッチンに入った。掃除が行き届いた清潔な匂いがして、調理台がピカピカに輝いているのが目につく。

彼女から何もかも取り上げて、鍵をかけているだって?

「でも、どうして!?」

彼女の言葉に、私は息を呑んだ。顔に衝撃が広がるのがわかる。彼女が指差したドアには、重厚な南京錠が掛けられていた。あれがレオ様の『聖なるパントリー』というわけか。

「砂糖は人間には良くないって……私たちはすぐ太るか...

ログインして続きを読む