チャプター 25

ケイン視点

まさかこの騒動の黒幕がずっとセスだったとは。思わず笑い出しそうになったが、これ以上の面倒を避けるためにも、最善の方法で対処しなければならないと自分を戒める……。

「いいか、お前たち二人に頼みたいことがある……車に乗って親父さんのところへ行き、その娘を連れてくるんだ。ここに連れ帰って、空いている客室のどれかに入れろ」俺が指示を出すと、二人は同時に頷いた。

「テッサには朝になったら会えると伝えてくれ。戻るまでに着替えを部屋に用意させておく……シャワーを浴びて着替えさせればいい」そう言いながら、俺たち三人は立ち上がり、ドアへと向かう。

もう夜も遅い。今日は一日...

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