チャプター 37

テッサ視点

心臓が早鐘を打ち、額から汗が流れ落ちる。私とエリンは今や施錠された檻の中に立ち尽くしていた。足元からはエンジンの轟音が響き渡り、車体が息を吹き返す音が聞こえる。

目をきょろきょろとさせていると、車が動き出し、私たちを元の場所から引きずり出してフェスティバルの会場へと晒した。瞬く間に人々の視線が集まり、歓声と口笛が飛び交い始める。

他のトラックも走り出し、一列にきれいに並んだ。どの檻にも女の子たちが乗せられている。私は後ろのトラックを振り返り、その正面に掲げられた看板の文字を初めて目にした。

『濡れTシャツコンテスト』

「やだ! ケインにこ、殺されちゃう...

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