チャプター 49

ケイン視点

胸の中で焦燥感が燃え上がり、俺は一刻も無駄にせず行動を開始した。テッサとエリンを見つけ出し、無事に連れ戻すこと。そして、この件に関与した者たち――まずはマーゴ・フェリシティ本人に――その報いを受けさせること。あらゆる本能がそう叫んでいた。

「ケイン、マーゴの処分が決まるまで、センターの新しい責任者を任命する必要があることを忘れていませんか?」

作戦会議室で計画を練る最中、アンソニーが俺に助言する。

「ああ、昨夜俺たちを部屋に案内してくれたあの若い娘だ。彼女にする!」

俺はきっぱりと言い放った。あの古狸のようなマーゴとは違い、その娘からは年齢に関係なく良...

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