チャプター 55

テッサ視点

分が時間へと伸びていくように感じられた。エリンと二人、凍えるような暗闇の独房で身を寄せ合っていると、過ぎ去る一瞬一瞬が永遠のように思える。私を飲み込もうとする圧倒的な絶望感に襲われながらも、私はそれに屈することを拒んだ。二人のために、強くあらねばならないのだ。

狭苦しい牢獄を見回しながら、頭の中では脱出のことばかり考えていた。しかし、思いつくアイデアはどれも無益で、どんな計画も始まる前から失敗が決まっているように思えた。

何を馬鹿なことを考えているのだろう? アイデアはあっても、命に関わるようなことを試みるには、私はあまりにも恐れすぎていた……。

私たち...

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