チャプター 57

テッサ視点

氷点下に近い屋外に三十分も放置され、凍死しかけた直後のことだ。男たちに言わせればそれは「肺に良い」らしいが、私たちはようやく次の日課へと移ることになった。

サーシャは私とエリンを連れて、薄暗い廊下を進んでいく。もちろん、屋敷の至る所には警備兵が配置されていた。次に何が待ち受けているのか、私の心臓は恐怖と好奇心が入り混じって早鐘を打っていた。

私たちは最初の仕事場へと向かっていた。腹の底を蝕むような不安を、どうしても拭い去ることができない。

「何をするつもりかしら?」サーシャが先を歩く中、エリンが私に囁いた。彼女の声は、冷たい石壁に響く足音にかき消されそう...

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