チャプター 60

テッサ視点

凍えるような寒さの中、私は再び外に立っていた。朦朧とした意識の中、サーシャとエリンの隣、いつもの整列位置へとおぼつかない足取りで戻る。何が起きているのかも分からず、怪我の激痛に加え、体は芯まで凍りつきそうだった。

私の姿を見て、エリンが息を呑むのが聞こえた。よろめきながら彼女に近づき、腫れ上がった瞼の隙間から彼女を見て、無理やり悲しげな笑みを浮かべた。

「本当にごめんね、テス!」エリンが囁く。私は抗議するように首を横に振った。

「あ、あなたのせいじゃ……ないわ!」

私はそう言い返した。幸いなことに、周囲では警報が鳴り響いており、その甲高い音が私たちの会...

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