第17章:我に触れる者、必ず死す!

「路川純、誰が入っていいと言ったの?」

斉藤奈緒美は冷たい声で叱りつけた。彼女はこの太った男が大嫌いだった。彼が自分に興味を持っているのはずいぶん長い間だから。

時間があれば、路川純はここにやってきて、図々しく食事に誘ってくる。そして、彼の手はいつも不潔で、親しい友人たちをさくら展示ホールに連れてこようとする。

例えば佐藤恵も、路川純が連れてきた一人だ。

「斉藤奈緒美、なんだその態度は。俺はさくら展示ホールの運営責任者だぞ。ここに座ることくらいできるだろう?」

路川純はソファにどっかりと座り、まるで肉の塊のように見えた。彼の腹の脂肪がシャツを破りそうで心配になるほどだった。

「こ...

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