チャプター 19

オードリー視点

突然ドアが開き、私は手すりから転げ落ちそうになった。

「まあ、あなた、一体何をしているの?」

出入り口にはマーガレットが立っていて、手すりを乗り越えようとしている私の乱れた姿を見て、心底当惑しているようだった。

「おばあ様!」

私は彼女の腕の中に飛び込むように駆け寄り、苦痛の兆候がないか、その顔つきや姿勢を注意深く確かめた。

「大丈夫?」

マーガレットは眉をひそめ、戸惑いながら首を横に振った。

「私はぴんぴんしているわよ。一日中部屋で本を読んでいただけ。少しも気分は悪くないわ」

胸の中に怒りがこみ上げてくるのを感じたが、すぐに感情を抑え込んだ。

マーガレットに心配をかけたくな...

ログインして続きを読む