第7章

 やがて雨は上がった。いつだってそうだ。

 けれど、私の胸に巣食う空虚感だけは消えなかった。あれから十年。私は経済誌によって、アメリカで八番目の富豪にランク付けされるまでになった。私が立ち上げたAIによる不動産評価会社は、業界に革命をもたらしたのだ。

 私は勝った。だが、キャサリンの言葉はいまだに毎晩、私の頭の中で木霊する。「あんたは孤独に死んでいくのよ」

 彼女の言う通りだった。

 今夜は、里親制度改革財団の年次ガラパーティーだった。私の財団。私の愛し子。かつて私を見捨てたシステムを変えるために、巨額の私財を投じてきた結晶だ。

 私は演台に立ち、千人もの聴衆を見渡した。「すべての...

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