第229章

その時になって、私はようやく事の重大さに気がついた。

「しまった、もう手遅れなんじゃ……急いで、急いで行かなきゃ、出発よ」

「どうしてもっと早く起こしてくれなかったの? こんなに寝過ごすなんて」

西田蓮は呆れたようにため息をつくと、立ち上がって、パニックでぐるぐると歩き回る私の肩をぐっと押さえた。

「長く眠ったのは君のせいじゃない。体が休息を求めていた証拠だ」

「安心しろ。朝食を食べたらすぐに出発する」

「手配はすべて済ませてある」

その言葉を聞いて、私は不思議と肩の力が抜けた。何度も頷く。

「……わかったわ」

テーブルには数種類の朝食が並んでいた。恐らく西田蓮が買ってきた...

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