第231章

林さんは「好きにしな」とでも言うように、ひらりと手を振った。

「じゃあ、あんたたちを雇ったのは誰なんですか?」

私は携帯から林田蘭の写真を探し出し、林さんに見せた。

「この人が雇い主です。彼女のSNSの写真ですが」

林さんはそれを見るなり、目を丸くした。

「これ、大家さんじゃないか? 半年くらい前によく来てたよ。たしか月に一回くらいの頻度だったかな。来るたびにあの女を怒鳴り散らしてて、すごく怖かったんだ」

「あの女も言い返せなくて、ただ黙って耐えてたよ」

「一度、俺たちが止めに入ったこともあったんだけど、『余計なお世話だ』ってあのババアに言われてさ」

「やっぱり、大家が雇い主...

ログインして続きを読む