第13話

「恐れを手放すところから始めよう。身体を委ねるんだ。自分の欲望に素直になりなさい、エマ」

彼が彼女の名前を呼ぶ方法に、何かが彼女の内側で解き放たれた。この部屋の外には何も存在しなかった。

「服を脱いでもらえますか?」エマは尋ねた。

「もっとうまく言わないと。今夜だけは私に命令できる夜だ。一晩中とは限らないがね」

「服を脱いで。今すぐ」エマはより強い口調で言った。ウィルは微笑み、身を引いた。彼は彼女にまたがった。

「脱がせろ」彼は命じた。エマは起き上がり、震える指で彼のボタンに手こずり始めた。「なぜ震えてるんだ?」

「まだ緊張しています」エマは言った。

「嘘をつくな。なぜ震えている...

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