第37話

エマとコンラッドは手入れの行き届いた庭園を散歩し続けた。夕焼け色のチューリップの列、ロマンチックな赤いバラ、優雅な蘭、そして幻想的なスターゲイザーリリーが見渡す限り広がっていた。彼女はこの庭園で永遠に過ごせるかもしれないと思った。今まで見た中で最も美しい場所だった。

「一緒に中に戻りましょう。お見せしたいものがあるんだ」とコンラッドが促した。エマは従い、彼は彼女を書斎へ案内した。それは上品で洗練された部屋だった。豊かなチェリーウッドの本棚が部屋の奥を占め、反対側には大きなマホガニーの机があった。中央には豪華な革のソファが置かれていた。赤、茶色、クリーム色の色調が、スマートでシックで洗練された...

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