チャプター 24

電話の向こうで、キャサリンの笑い声が銀の鈴のように響いた。甘く、そして自分が足を踏み入れようとしている危険にはまったく気づいていない響きだった。

「そんなにせっかちな方だとは思わなかったわ、ブラックウェルさん」猫なで声で彼女は言った。明らかに誘惑のつもりであろう色を濃くにじませて。「まずはお互いをよく知る時間を取りましょうよ」

緊張しているにもかかわらず、思わず笑いをこらえなければならなかった。この期に及んでも、キャサリンはこれが何かのロマンチックな逢い引きだと思っているのだ。

その時、はっきりとドアが閉まる音が聞こえた――ただ閉まったのではない。監房の扉が閉ざされるような、絶望的な響き...

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