第1225章

アルバンとクラウスの両親は旧知の仲であり、ノーベル家とダレット・グループは長年のパートナーという間柄だった。

アルバンはクラウスがターディ市に滞在していることを知ると、彼にも招待状を送った。

「よく来てくれたね、クラウス。歓迎するよ」

アルバンの記憶にあるクラウスは、まだ両親の腕の中に隠れているような幼い子供だった。両親は常に彼に対して厳格で、跡取りとして育て上げていた。彼は優秀でありながら天真爛漫で、その顔にはいつも笑顔が絶えなかったものだ。

しかし、ほんの数年が過ぎただけで、彼はもうあのかわいらしい子供ではなくなっていた。十五歳という年齢にして、彼はあまりにも成熟し、洗練されすぎて...