第1259章

テディは愕然とした。まさかヒルダが真相に気づいているとは思いもしなかったのだ。

それでも、彼はしらを切り通すことにした。「俺の子を堕ろせだって? なぜそんなことをしなきゃならない?」

ヒルダもまた、回りくどい言い方はせず、単刀直入に切り出した。

「あの代理母のお腹にいる子供、気に入らないわ。この世に生まれてくることなんて絶対に許さない。自主的に諦めないつもりなら、私が直接手を下して始末してあげる」

そう言い捨てると、彼女は立ち上がり、テディにそれ以上の言葉をかけることなく部屋を出て行った。

テディがどうやってコニーの遺伝子を手に入れたかはさておき、ヒルダはその子供がこの世に生を受ける...

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