第1337章

「チーン!」

エレベーターの扉が開くと同時に、軽やかなチャイムの音が響いた。眩いばかりの黄金色の光が溢れ出し、ルナの顔を照らし出した。

その煌びやかな光の中、手を繋いで歩み出てくる一組のカップルが彼女の目に映った。

彼らもまた、同じく未成年だった。アドワとルナはごく普通の学校の制服を着ていたが、アドワはミシェル家特有のアングラなスタイルを受け継いでいる。季節などお構いなしに、彼女は常に制服のボタンを外して中のシャツを見せつけ、手首にはわざとらしく骸骨のアクセサリーを巻いていた。

足首のタトゥーを見せびらかすために、ズボンの裾はいつも左右で長さが違う。

一方、ルナは化粧っ気のない平凡な...

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