第1351章

ルナが顔を上げ、警備室の窓から外を見ると、アンと手をつないでいたジャスティンが、父であるダミアンに呼び止められているのが見えた。

ダミアンの姿を認めるなり、ジャスティンの若々しい顔は瞬時に凶悪で冷酷なものへと変わった。「またあの老いぼれか!」

彼はアンの生徒証を指差して言い放った。「おい警備員、よく目を見開いて見ろ。アンは今日から正式にこの学校に転校してきたんだ。これがその生徒証だ」

これまで、アンがジャスティンを訪ねて学校に来るたび、ダミアンはいつも厳格な態度で彼女の入構を阻止していた。ターディ高校の生徒ではない彼女が、たとえ制服を着て学校に忍び込もうとしても、ダミアンの目は決して欺け...

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