チャプター 1377

ルナはターディ大学の制服に身を包み、巨大なフレームの保護メガネをかけていた。教科書を胸に抱え、彼女は大学の正門の方へと歩いていく。

四六時中ボディガードに付きまとわれず、どこへ行っても視線を集めなくて済むなんて、最高の気分だわ! キャンパスを散策していても、二度見されることさえない、ただの平凡な学生。

自由の香りが混じって、空気さえも甘く感じる。この感覚、大好き!

「矯正を始めてから、何も食べる気がしないの」と彼女は答えた。

「矯正だって? 見せてみろよ!」ギリーは手を伸ばし、無理やり彼女の口を開けさせた。案の定、かつては白かった歯の上には金属の矯正器具が鎮座していた。しかも、最も醜く...

ログインして続きを読む