チャプター 18

一方、バスルームの中では、二人の人物が息を潜めて立ち尽くしていた。ヒルダはネイサンの体にしがみつきながら、極度の緊張を感じていた。彼女は奥歯を噛み締め、こみ上げる焦燥感を必死に抑え込もうとしていた。

薬の効果はあまりに強烈で、ヒルダはもはや耐えきれなくなっていた。体中を駆け巡る熱に、身が持たなかったのだ。

ネイサンは彼女の体内で暴れ回る薬の強さを理解しており、彼女の意識を繋ぎ止めようと、肩を抱く手にわずかに力を込めた。ヒルダは苦痛に目を細め、唇を噛んだ。そして、うめくような声で訴えた。

「本当に辛いの、ネイサン」

「シッ!」

ネイサンは眉をひそめ、彼女のうめき声を聞くや否や素早くその口を...

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