チャプター 207

先ほどのダニエルとの電話中、ヒルダはずっと笑いをこらえていた。だが、もう我慢できずに吹き出してしまった。

「プッ……!」

笑いたかったわけではないが、ネイサンが可愛すぎたのだ。パジャマ姿の彼は、たまらなく愛らしく見えた。

それでもネイサンはまだプレイボーイの役を演じ続けており、どうやらその感覚をつかんだようだった。ヒルダが何度笑っても、彼の表情は崩れない。

ヒルダはクスクス笑い続けた。突然、ネイサンが不意に彼女を腕の中に抱き寄せ、その唇を塞いだ。深い口づけが彼女の笑い声をかき消し、彼女は不意をつかれた。キスで頭がくらくらする。息を整えた後、ようやく彼女はネイサンのペースとリズムに合わせ...

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