第二十三章

挨拶を交わした後、マルガリータはヒルダの後についてオフィスに入った。

「わあ、招待状が届かなかったからお姉さんのパーティーには行けなかったけど、すごかったみたいね。あの三人のアイドルと同時に話すなんて、本当に冴えてるわ。最高だった!」

ヒルダは不思議そうに尋ねた。

「どうして皆、変な顔で私を見てくるのかしら?」

マルガリータはため息をついた。

「最近、どこの三流出版社か知らないけど、くだらないデタラメを書き散らしてるのよ。ほら、これを見て」

彼女は出勤途中に売店で雑誌を買っていたのだ。雑誌の表紙には、レックスが鬼の形相でプリンを貪り食う写真が掲載されていた。どうやら結婚披露宴で撮られたも...

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